主に婦人科系がんや乳がんなどの手術後、また放射線治療や化学療法の後遺症として発症するリンパ浮腫の治療法です。
手術によってリンパ節を切除した場合、リンパ液がリンパ節に戻りにくくなり、下肢や上肢がむくむことがあります。放置しておくと、だるさや痺れだけでなく合併症を引き起こし悪化する可能性があります。
このようなリンパ浮腫に対し、正しい施術で浮腫を改善していきます。
リンパ浮腫は、手脚の皮下組織にリンパ液が溜まったむくみのことです。
婦人科系がんや乳がんなどの手術で、リンパ管やリンパ節を切除した後に発症することが多くあります。また、先天的なリンパ管やリンパ節の発育が悪いなどでも発症します。
リンパ液はタンパク質が非常に多く、長期間手脚に溜まると、非常に硬い皮膚に変化しやすいので、発症早期に治療する必要があります。
当院のリンパ浮腫治療は、4つの治療「スキンケア(感染予防)」「医療リンパドレナージ」「圧迫療法」「運動療法」を組み合わせながら行い、施術後改善された状態を保っていただくため、ご自身で行える「セルフケア」のご指導もいたします。
免疫力が低下している皮膚はデリケートで乾燥しているため、細菌感染などの合併症を引き起こしやすい状態になっています。感染予防のため、皮膚を清潔に保つスキンケアのご指導をいたします。
貯留したリンパ液を効果的に排出するマッサージです。
皮下にある毛細リンパ管に添って、ゆっくりと皮膚を動かすことにより貯留しているリンパ液をリンパ節に返していきます。固くなった皮膚組織を柔らかく弾力性ある状態に改善する効果もあります。
改善された皮膚や浮腫の状態を保つため、外から弾性包帯(バンテージ)で締め付け、かつストッキング・スリーブを着用して患部を圧迫させます。余分なリンパを排出させ、浮腫を減少させます。 ご自身で負担なく圧迫療法を日常生活の一部にできるようサポートして参ります。
圧迫療法を行った状態での運動は、浮腫の解消に大変効果的です。正しい圧迫を加え、正しい運動を継続させることが重要です。
リンパ浮腫の治療は、医師との連携が必要です。患者様の状態を把握するためだけではなく、主治医や医療機関などとの連携した医療体制を確立するためにも、初診時には診療情報提供書をお持ちください。
主治医の先生からの情報と、カウンセリング票、カウンセリングにより状況を確認させていただき、個々の治療メニューを作成します。
最初は出来る限り集中的に治療を行い、リンパ浮腫への正しい知識を学んでいただき、その後ご自宅で「セルフケア」を続けていただけるようご指導いたします。
■ 医療リンパドレナージ施術料 6,000円~ ※保険適用外となります
■ バンテージ指導料 3,000円~